第1巻、まずは、間違っている人のための基礎知識。

ファッション雑誌や自称詳しいと思っていらっしゃる方が、一番間違っているのがsuper100's(スーパー100)と100番手です。
この2つが同じであると勘違いされているケースが多く見られます。
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簡単に言うと、スーパー100は糸にする前の原料=毛>(繊維)の太さ100番手糸の太さ を表すもので、全く違うものです 。

スーパー100の原毛の太さは18.5マイクロメートル(μm)、1μm=1000分の1mm、ホコリの世界です。
一方100番手は、1kgの糸を100km伸ばした時の糸の太さを言います。家によくある縫い針の9号程度の太さです。
通常のウールの繊維の太さは18~50μm(マイクロメートル)です。羊は種類が多く、繊維の太さも様々です。

スーパー100は、協会が決めた繊維の太さで、スーパー120は17.5μm、スーパー140 は16.5μmと数字が大きくなるほど繊維は細くなります。

一方100番手は、ここでは毛番手のことーですが、1kgの原料1km伸ばした時の糸の太さが1番手です。
1kgの原料を60km伸ばした時の糸の太さが60番手、72km伸ばした時の糸の太さが72番手となり、これも数字が大きくなるほど糸は細くなります。

では100番手はどうかと言うと、実在しますが実用的ではありません。
毛番手で60番手72番手くらいが実用的で、その太さの糸を2本撚り合せた糸を使うのが一般的です。2本撚り合せずに1本で使用す場合は、30番手、36番手、40番手位までが実用的で、一般的です。

ちなみに先に述べた2本撚り合せた糸のことを双糸(そうし)と言い72番手双糸は2/72と表記します。
一方1本の糸使いのものを単糸といい、36番手単糸は1/36と表記します。2/72と1/36の糸は同じ太さになります。
1kgで72km伸ばした糸を2本撚り合わせた糸と、1kgで36km伸ばした1本の糸の太さは同じと言うことです。2/72=1/36と言うことです。

日本の毛織物は双糸使いが一般的で、イタリア、イギリスの毛織物は単糸使いが一般的です。
日本の毛織物は丈夫さ耐久性を重視し、イタリア、イギリスの毛織物は風合い、肌触りを重視します。

  繊維
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先のスーパー100の18.5μm(マイクロメーター)とはどれ位のイメージかと言うと、μmは1000分の1mmです。
羊のスーパー100の繊維の太さは18.5μm、猫の毛は0.04~0.08mm、人の毛は0.06~0.1mm。
18.5μmは0.0185mmスーパー100原料の羊にしてみれば猫は剛毛です。
  
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この記事へのコメント

タバタ
2015年07月28日 19:30
こんにちは、あらためて勉強になります。
更新楽しみにしています。

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