第2巻、ウール以外の繊維の太さ。

それでは他の繊維の糸の太さに関してもお話しします。

合成繊維と絹はデニールという単位で糸の太さを表します。
9000メートルの長さのグラム数が基準と成ります。
9000メートルで1グラムならば1デニール 、1dと表記します。
9000m、36g ならば36d、9000m、40gならば40dとなり 、デニールの数字が大きくなるほど、糸は太くなります。 繊維の太さは、ポリエステルが1~10μm(マイクロメートル)絹は15~50μmで、羊毛より細い繊維もあります。

次に綿番手についてです。
綿、麻は英国式で、1ポンド=453g、1ヤード=0.9144m(840ヤード=768m、300ヤード=274m)が単位となります。

綿1ポンド(lb)で840ヤード(yd )伸ばした時の糸の太さが1番手となります。
1ポンドで50400ヤード伸ばせば60番手、1ポンドで84000ヤード伸ばせば100番手です。
ウールと同様数字が大きくなれば糸は細くなります。
また、単糸、双糸もあり、60番単糸は60/1と、100番双糸は100/2と表記します。表記はウールと逆です。
通常の綿の繊維の太さは、12~18μmとウールより細くなります。

>1ポンド300ヤード1番手となります。
麻の繊維の太さは8~50μmです。麻は種類も多く繊維の太さも幅があります。

この様に糸の太さを表す番手は毛と綿とは基準となる単位が違うため、同じ60番手と言う呼び名でも太さが、違います。
綿を1とした場合、ウールは1.69倍も太くなります。ウールを1とした場合、綿は0.59倍しかありません。
綿の100番手はウールの169番手、1kgで169km不可能です。
ウールの100番手は綿の59番手にしかすぎません。

綿の100番手は、高級シャツで100双(100/2)のブロードと呼ばれる有名な素材がありますが、ウールの100番手はまずお目にかかる機会はありませんし、実用的ではありません。

この様に、全く違う違う太さのものを、同じ番手と言う言葉で表現するうえ、シャツの世界では100双が有名なことから、最初に述べたウールの100番手とスーパー100を混同する方が多いのだと思います。

ね、意地が悪いでしょ。


ここまで繊維と糸の太さに関して話しましたが、次に長さです。
これは簡単で、繊維には短繊維と長繊維があります。
短繊維(1本づつの繊維が短い)はステープル、長繊維(切れ目のない長い繊維)はフィラメントとも呼ばれます。

天然繊維の短繊維は綿、毛、麻、長繊維は絹です。
科学繊維は長さをコントロールできるので両方とも存在します。(昔はナイロンだけが長繊維と言われていました。)
以上です。

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繊維の比較
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